CROSS TALK

Cross Talk 3

理念浸透。入社3日目の新卒に任せた意識改革プロジェクト

2021.06.28

企業理念・クレド(行動指針)をまとめた”Compass Book”を編纂

それは、入社3日目の新卒1期生に舵取りを任せるという大胆な社内プロジェクトでした。まだ仕事の仕方すら手探りの新卒1期生が、納期1か月半というタイトなスケジュールの中、“経営理念の浸透”というあらゆる組織が抱える課題/会社の成否を左右する課題に向けた大きな一歩を推し進めました。

Index

”Compass Book”制定の動き 全社員のクレドへの理解・共感・体現を推進 その後の発展、社員総会へ

Memberメンバー

  • 藤井

    管理本部

    常務取締役

  • 山田

    社長室

    チーフマネージャー

  • 星加

    社長室

    Next Leader Program No.0001

  • 宮原

    社長室

    Next Leader Program No.0002

  • 廣松

    社長室

    Next Leader Program No.0003

”Compass Book”制定の動き


藤井

2020年4月当時、企業理念をブレイクダウンしたクレド改訂の動きがあり、改めて社員にどう浸透させるのかが課題でした。そこで、新クレドに対して具体的にどんな行動がGOOD行動/BAD行動なのかを例示することで、抽象的な理念の解像度を高めようとこのプロジェクトが始まりました。


山田

スタートアップ研修の一環として、新卒には社員のことやクレド/理念について入社の早い段階で知ってほしいという育成プランを立てています。そういった目的を踏まえたプロジェクトができたらいいねってことで、新卒1期生の3人から先輩社員へヒアリングをしてもらって、”Compass Book”に落とし込んでもらうことにしました。一方インタビューされる社員側には、新卒からの問いに答えることで自分自身の行動を見直すきっかけにしてほしいという狙いもありました。


星加

全社員にヒアリングするというタスクでは、「そもそも相手をよく知らない中でどうやって業務を依頼するか?」「インタビューされる側がスムーズに答えられるようにするために、どう工夫するか?」といった部分が特に難しかったと思います


宮原

全社員30数名分のヒアリングを終え、挙げていただいた具体例に納得感のあるものも多くありました。一方で、それらを組み合わせて”Compass Book”としてまとめると、結局何を言いたいのかよく分からないものが出来上がってしまうということもあり、その調整が結構大変でしたね。


廣松

初めてのプロジェクトということもあり、仕事の進め方が分からない中での業務でしたが、「”Compass Book”の原稿を作成して、上長にフィードバックを頂いて、またゼロから作り直して」を何度も繰り返す中で、編集作業の要点はもちろんですが、そもそもどう仕事を進めればうまくいくかもつかんでいきましたし、何より企業理念の理解がかなり促進されたと思います。


宮原

フォルダを見直すと十何稿もありますよね(笑)


山田

新卒のうちの育成方針としては転ばせてあげたいんですよね。「上手く転びながら、起き上がる中で何かを学んで」を繰り返して成長して欲しいと思っていました。


藤井

毎日クレドに触れるプロジェクトだったので彼ら自身の共通言語がクレドになってくるのを感じました。「今の行動はBe Professionalだよね」など日常会話で使われるようになりましたよね。

クレドは会社として一番大事にしようと掲げる理念に紐づいたものなので、本当に会社のベースになるものです。その編纂をいきなり社会人になったばかりの3人にプロジェクトとして任せること自体が画期的でした。我々の事業ってこういう気持ちでやっていて、こういう行動を大事にしている、ということを最初に理解していただくことは順番としては正解だなと思いました。

全社員のクレドへの理解・共感・体現を推進

「クレドへ馴染みやすさ」「会社の想いを自分事化しやすかった」というこの2点は、新卒だからこその部分もあったと話します。
未来を見据えたうえでの考え方は、これらのプロジェクトを経験することで入社直後から培われていたようです。


藤井

今回のクレド改訂は、10年ぶりの非常に大きなタイミングでした。新卒1期生にとっては、理念を理解することもですが、事業を理解するためにもとても良いプロジェクトだったと思っています。新入社員3名がクレドを指針に物事を考えるという思考回路になっているのを見て、成長を感じました。

さらに常務の藤井はこう続けます。


藤井

長く医療や介護、教育の分野で働いていると、その経験の中でクレド、理念がいかに大切ということを実感します。なので“経験”の中で“意識”が変わって“行動”が変わるのが自然な流れと言えます。ですが、逆の流れとして、事業未経験の方たちが、まずは「この行動が良い行動なんだ」という行動ありきで、その“行動”により“意識”も変わっていき、“経験”の中で再確認するという流れもあると感じています。現場に出て難しい局面に立った時も、クレドを軸に考えることで解決の糸口が見つかると思っています。


星加

先輩方からは、ヒアリングが終わった後に、「今までは聞かれる機会が少なかった」「実際にこういうことを考えるのが新鮮だった」という感想をいただきました。


廣松

ほかにも「何となくこういう行動いいなっていうのが分かっていたかもしれないけど、それが改めて明示された」、「こういった行動をすればちゃんと理念にのっとっているんだなって再認識したよ」とも言われましたね。

その後の発展、社員総会へ

理念が統一された組織を目指す一環として、”Compass Book”を使った研修やCredo Awardも実施しています。


宮原

以前は業務優秀者の表彰でしたが、2020年からは、クレドに基づいた行動を体現した方をCredo Awardとして表彰していくことになりました。

Credo Awardについて発表された時、社員の中で「次は私も受賞したいな」という空気感だとか、実際に中途で入った方が「来年は取ります」みたいな宣言を自分からしたりして、そういう雰囲気が会社の中にできたのはちょっといいなと思いっています。


山田

全社員を巻き込んだプロジェクトにしたことでクレドが出来上がっていく過程が可視化され、”Compass Book”や“Compass Card”という形になって一人ひとりの手元に渡り、「理念やクレドは大切にするものなんだ」っていう意識づけに成功しましたね。


藤井

とても良い化学反応が起きたと思います。クレドが社員にしっかり浸透することで、社内の雰囲気もこれまで以上に良くなりましたね。

社内全体の意識改革にもつながった、新卒1期生による”Compass Book”の編纂。
「未来の会社経営を担う幹部候補」の育成として、価値の高い業務となりました。

>>メディクルードの組織理念・クレドはこちら

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